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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎみんじんべえ

義民甚兵衛

菊池 寛

Lesen Sie 義民甚兵衛 (ぎみんじんべえ) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.241 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

(一座、しんとしてしまう。その時甚兵衛が、末弟の甚作と一緒に来る)

村人七 ああ甚兵衛どんが来た。甚兵衛どんが来た。

村人四 相変らず、にこにこしとるわい。あの人は、他人には、いつも愛想がええわ。

(甚兵衛、蒼白な顔に微笑を堪え、皆にぺこぺこ頭を下げて、隅の方へ座る)

村人八 甚兵衛どん。遅かったのう。

甚兵衛 (黙ってうなずく)……。

(甚作、甚兵衛に寄り添うて座ろうとする)

村人七 甚作、わりゃ、何しに来ただ。

甚作 おっ母が、ついて行けいうけに。

村人七 何やって、おっ母がそんなことをいうんじゃ。今日の集りは、一揆について行ったものだけの集りじゃぞ。

甚作 じゃけどもな、おっ母が、兄やは少し足らんけにな、寄合の席へやこし、一人でやるのは、心元ないいうけにな。

村人七 えろう、勝手なこと、いいやがるやつじゃのう。そなな心もとない甚兵衛を、どうしてまた、一揆にやこし一人で出したんじゃ。あんまり、得手勝手なことをしていると天罰が恐ろしいぞと、おっ母にいってやれ。

甚作 (言葉もなく黙してしまう)……。

勘五郎 ほんまじゃ。おっ母にな、少しいってやれよ。あんまりひどいことをするとな、人間がゆるしても、神様が許さんていうてな。