Japanische Klassiker mit Furigana
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はごろもものがたり
羽衣物語
小川 未明
Lesen Sie 羽衣物語 (はごろもものがたり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.149 Zeichen · 12 Bildschirme
三
」と、若者は正直に申しました。
天女のからだは、恐ろしさのあまりふるえ、顔色は青ざめて見えました。これを見ると、若者は、こういったのも、天女のような美しい人のそばにいたいためであり、少しも悪い心からではないのだ。どうか、それを天女にさとってもらいたいと思いましたので、
「天女さま、こう申しますのも、お恥ずかしい話ながら、私はまだ、ひとり者なのでございます。もし、あなたさえご承知になって、私の妻におなりくださるならば、あなたのために、この命もささげます。ただ、人間の身として、天上のあなたをお慕いするのは、つつしみのないことかもしれませぬけれど、美しいものを愛する心に、神も人もかわりないならば、どうぞ、私の願いをお聞き入れくださいまし。」と、ねんごろにうったえました。
天女は、にごりけのない若者の心に感動するとともに、自分にも落ち度があったのをさとりました。こんなことになるのも、自分の軽率からであった。うかうかと、地上へ下りさえしなければ、何事もなかったと、後悔しました。
三
富士山は紫色をおび、ゆったりと長くすそを引いていました。その広いすそ野のふちを、青黒い色の海が、うねりをあげ、そして、もやのかかる松林や、白い砂の浜辺は、浮き織りの模様のように見えるので、さすがに天女も、しばらくはわれを忘れて、見とれずに