Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんでき

耽溺

岩野 泡鳴

Lesen Sie 耽溺 (たんでき) von 岩野 泡鳴 (いわのほうめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.597 Zeichen · 110 Bildschirme

Aozora Bunko

と、それを制し、「まだお前の踊りを見たことがないんだから、おッ母さんに弾いてもらって、一つ僕に見せてもらおう」

「しばらく踊らないんですもの」と、吉弥は、僕を見て、膝に三味をのせたままでからだを横にひねった。

「………」僕は年の行かない娘が踊りのお稽古の行きや帰りにだだをこねる時のようすを連想しながら、

「おぼえている物をやったらいいじゃないか?」

「だッて」と、またからだを振ると同時に、左の手を天心の方に行かせて、しばらく言葉を切ったが、――「こんな大きななりじゃア踊れない、わ」

「お酌のつもりになって、さ」とは、僕が、かの女のますます無邪気な様子に引き入れられて、思わず出した言葉だ。

「そういう注文は困る、わ」吉弥は訴えるようにお袋をながめた。

「じゃア」と、お袋は娘と僕とを半々に見て、「私に弾けなくッても困るから、やさしい物を一つやってごらん。――『わが物』がいい、傘を持ってることにして、さ」三味線を娘から受け取って、調子を締めた。

「まるで子供のようだ、わ」吉弥ははにかんで立ち上り、身構えをした。

お袋の糸はなかなかしッかりしている。

「わがーアものーオと」