Japanische Klassiker mit Furigana
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はいたい
胚胎
宮本 百合子
Lesen Sie 胚胎 (はいたい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.077 Zeichen · 55 Bildschirme
第二の女の声は陽気で、第一第三の女はふくみ声でゆっくりと口をきく人。
第二の女 まあ! ここにいらっしたんでございますの?
おさがしして居たんでございますよ。
第一の女 あらそうでございましたか。
大変お気の毒様な事を致しました。
私さっきからここに居たんでございますの。
あんまり静かな日でございますものねえ家の中に居るのは惜しゅうございますわ。
第三の女 丁度いいあんばいに日光をうけてつたが燃えそうでございますわねえ。
まあ□□一寸御覧なさいまし、少しでも雲が動くともう色が幾分かかわるんでございますよ。
あきませんわほんとうにいつまで見て居ても……
第二の女 まあほんとうに奇麗でございます事。
でももうやがてに冬が来る前知らせなんでございますわ。
ろくにあかりの入らない部屋の中で毎日毎日嵐の音をききながら寒さにめげて火の傍に置いてやってさえも鳴かない小鳥のふるえるの見ながらはだかの木の芽のふくれる時ばっかりまちかねて居なければならない冬がもうすぐ参りますわ。
第三の女 それにねえ、私は人様より倍も倍ももの寒がりなんでございますもの。
もう冬と云う声をきくとすぐこう、ぞっとしてまるで風でも引いた様になりますの、貴方様なんかよけい冬がおきらいでいらっしゃいましょう。