Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わかとのじょなんき
若殿女難記
山本 周五郎
Lesen Sie 若殿女難記 (わかとのじょなんき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.611 Zeichen · 45 Bildschirme
そのためには明敏な大助さまが邪魔だから、百方に手を尽して若殿に瓜二つの伝吉なる者を捜し出し、出府途上でまんまとすり替えた。そしてこれがお世継と定ったら御前会議を催おして、忠義だてする御為派の連中、江戸家老はじめ重職五名を追放するのが最後の懸案なのである。
広間で奸臣共の密議しているとき、奥殿では大助さまがたいへん悦に入っておられた。御独身だから宙野儀兵衛に金吾武吉郎に窓井益造という三人の侍が付いている。しかし盃盤の世話をするのは八人のお腰元だ、八人とも十六七から二十どまりで、縹緻のいい上に着付け化粧が美しいから、それだけでもちょっと眩しいくらいであるが、なにしろ久しいこと仕える殿のなかったところへ、ずばぬけた美男の若殿を迎えたので、みんなほっと上気して眼を潤ませて、起ち居それぞれに嬌態の粋を見せるという次第だから、若さまの御満悦は断わるまでもなかろう。
「これこれ、そなたはなんという名だ」八人の名を片端から訊いていったが、十八あまりになる双葉という腰元がお気に召したらしい、お側へこうひきつけて、「双葉とはいい名だな、一杯いこう、いや一つまいろう」
「若さま」