Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くさめいきゅう

草迷宮

泉 鏡花

Lesen Sie 草迷宮 (くさめいきゅう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.733 Zeichen · 142 Bildschirme

Aozora Bunko

ちょうど、あれを出ました、下の浜でござります。唯今の狂人が、酒に酔って打倒れておりましたのは……はい、あれは嘉吉と申しまして、私等秋谷在の、いけずな野郎でござりましての。

その飲んだくれます事、怠ける工合、まともな人間から見ますれば、真に正気の沙汰ではござりませなんだが、それでもどうやら人並に、正月はめでたがり、盆は忙しがりまして、別に気が触れた奴ではござりません。いつでも村の御祭礼のように、遊ぶが病気でござりましたが、この春頃に、何と発心をしましたか、自分が望みで、三浦三崎のさる酒問屋へ、奉公をしたでござります。

つい夏の取着きに、御主人のいいつけで、清酒をの、お前様、沢山でもござりませぬ。三樽ばかり船に積んで、船頭殿が一人、嘉吉めが上乗りで、この葉山の小売店へ卸しに来たでござります。

葉山森戸などへ三崎の方から帰ります、この辺のお百姓や、漁師たち、顔を知ったものが、途中から、乗けてくらっせえ、明いてる船じゃ、と渡場でも船つきでもござりませぬ。海岸の岩の上や、磯の松の根方から、おおいおおい、と板東声で呼ばり立って、とうとう五人がとこ押込みましたは、以上七人になりました、よの。