Japanische Klassiker mit Furigana
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あらほうし
荒法師
山本 周五郎
Lesen Sie 荒法師 (あらほうし) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.734 Zeichen · 36 Bildschirme
のです、いったいこれはどういうわけですか、大やまとの国に生れた俊恵がなんのために天竺の一城主の子の摸像を拝さなければならぬのです、まことに樹下石上を家とし、衆生を済度するということが僧徒の悲願なれば、この輪奐たる堂塔と異国の像を棄てることが第一ではありませんか、俊恵はまずこの仏像を放逐します」そう喚きながら、かれはひじょうな勢いで須弥壇へとびかかった、和尚はおどろいて誰ぞまいれと叫んだ、「俊恵は気が狂った、誰か来てとり押えろ……」寺僧たちは向うからこのようすを見ていたので、呼ばれるまでもなく走せつけて来た、そして暴れまわる俊恵をとり囲み力をあわせてそこへ捻じ伏せた、「構わぬから縛って経蔵へ押込めてしまえ」慧仙はそう命じた、かれらは繩を持って来て俊恵をぐるぐる巻に縛りあげたうえ、講堂の裏にある経蔵の中へ担ぎこんだ。俊恵は抵抗をやめてされるままになっていた、眼を閉じ口をひき結んで、埃臭い板敷へ投げだされたきり身動きもしなかった。「よく聞け俊恵……」慧仙和尚はかれの上へ身を跼め、ひと言ずつ噛んで含めるように云った、「おまえはなま学問にあてられている