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Japanische Klassiker mit Furigana

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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme

Aozora Bunko

母は誠に病身で、千代という十九の娘がございます、至って親孝行で、器量といい品格といい、物の云いよう裾捌きなり何うも貧乏人の娘には珍らしい別嬪で、他から嫁に貰いたいと云い込んでも、一人娘ゆえ上げられないと云う。尤も其の筈で、出が宜しい。これは津山の御城主、其の頃松平越後守様の御家来遠山龜右衞門の御内室の娘で、以前は可なりな高を取りました人ゆえ、自然と品格が異って居ります。浪人して二年目に父を失い永らくの間浪々中、慣れもしない農作や人の使いをして僅かの小畠をもって其の日をやっと送って居る内に、母が病気附きまして、娘は母に良い薬を飲ませたいと、昼は人に雇われ、夜は内職などをして種々介抱に力を尽しましたが、母は次第に病が重りました。こゝに以前此の家に奉公を致していました丹治と申す老爺がありまして、時々見舞に参ります。

丹「えゝお嬢様、何うでがす今日は……」

千「おや爺やか、まアお上りな、爺や此間は誠に何よりの品を有難うよ」

丹「なに碌なものでもございませんが、少しも早く母さまの御病気が御全快になれば宜いと心配していますが、何うも御様子が宜くねえだね」