Japanische Klassiker mit Furigana
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おちばのとなり
落葉の隣り
山本 周五郎
Lesen Sie 落葉の隣り (おちばのとなり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.877 Zeichen · 57 Bildschirme
日じゅう坐っている、っていうようなところがあるんだ」
修理にかよっているうちに、この娘を妻に貰えれば、おれは立派な仕事ができると思った。問題は向うが富豪で、こっちが平の職人だということだが、しかし蒔絵師としてのおれは、人におくれをとらない腕がある。向うは金、こっちは腕だ。とにかく当ってみろと、まず娘に自分の気持をうちあけた。娘はべつに驚いたようすもなく、あっさり「ええいいわ」と答えた。
「そのへんのおうようなところが、なんとも云えずおすがらしいんだ」と参吉が云った、「それで勇気がついたから、すぐ旦那に話してみた、ちょっとごたごたしたが、おすががゆくというので結局はなしがまとまった」
「ちょっと、話の途中だが」と繁次が舌のもつれるような口ぶりで遮った、「そうすると、おひさはどうなるんだ」
参吉は訝しそうな眼をした、「どうなるって、おひさちゃんがどうかしたのか」
「あの子は昔からおめえが好きだった、おめえだって好きだったじゃあねえか、おらあいつも見ていてよく知ってるんだぜ」
「そりゃあ好きなことは好きだったさ、しかし好きだっていうことと夫婦になるならねえってことは」