Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かつしかすなご

葛飾砂子

泉 鏡花

Lesen Sie 葛飾砂子 (かつしかすなご) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.677 Zeichen · 37 Bildschirme

Aozora Bunko

柳の木が川ぶちにある、その間から斜向に向うに見えらあ、可いかい。

また居ようと思うなら振方を考えるまで二日でも三日でも居さっせえ、私ン処はちっとも案ずることはねえんだから。

その内に思案して、明して相談をして可いと思ったら、謂って見さっせえ、この皺面あ突出して成ることなら素ッ首は要らねえよ。

私あしみじみ可愛くってならねえわ。

それからの、ここに居る分にゃあうっかり外へ出めえよ、実は、」

と声を密めながら、

「ここいらは廓外で、お物見下のような処だから、いや遣手だわ、新造だわ、その妹だわ、破落戸の兄貴だわ、口入宿だわ、慶庵だわ、中にゃあお前勾引をしかねねえような奴等が出入をすることがあるからの、飛んでもねえ口に乗せられたり、猿轡を嵌められたりすると大変だ。

それだからこうやって、夜夜中開放しの門も閉めておく、分ったかい。家へ帰るならさっさと帰らっせえよ、俺にかけかまいはちっともねえ。じゃあ、俺は出懸けるぜ、手足を伸して、思うさま考えな。」

と返事は強いないので、七兵衛はずいと立って、七輪の前へ来ると、蹲んで、力なげに一服吸って三服目をはたいた、駄六張の真鍮の煙管の雁首をかえして、突いて火を寄せて、二ツ提の煙草入にコツンと指し、手拭と一所にぐいと三尺に挟んで立上り、つかつかと出て、まだ雫の止まぬ、びしょ濡の