Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme

Aozora Bunko

」と置炬燵で、白魚鍋でも突かれてみろ、畜生! 吹雪に倒るればといって、黒塀の描割の下が通れるものか。――そこで、どんどんから忍川の柵内へ、池のまわり、雪の原へ迷込んだ次第であったが。……

二十四

「ありがたい、この、汁レルから湯気が立つ。」

と、味噌椀の蓋を落して、かぶりついた糸七が、

「何だ、中味は芋※殻か、下手な飜訳みたいだね。」

「そういうなよ、漂母の餐だよ。婆やの里から来たんだよ。」

「それだから焼芋を主張したのに、ほぐして入れると直ぐに実になる。」

「仲之町の芸者の噂のあとへ、それだけは、その、焼芋、焼芋だけはあやまるよ。」

と、弦光が頭を下げた。

同感である。――糸七のおなじ話でも、紅玉、緑宝玉だと取次栄がするが、何分焼芋はあやまる。安っぽいばかりか、稚気が過ぎよう。近頃は作者夥間も、ひとりぎめに偉くなって、割前の宴会の座敷でなく、我が家の大広間で、脇息と名づくる殿様道具の几に倚って、近う……などと、若い人たちを頤で麾く剽軽者さえあると聞く。仄に聞くにつけても、それらの面々の面目に係ると悪い。むかし、八里半、僭称して十三里、一名、書生の羊羹、ともいった、ポテト……どうも脇息向の饌でない。