Japanische Klassiker mit Furigana
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やぶのうぐいす
藪の鶯
三宅 花圃
Lesen Sie 藪の鶯 (やぶのうぐいす) von 三宅 花圃 (みやけかほ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.356 Zeichen · 65 Bildschirme
家の婢僕に至るまでも。わが国振りの衣服を着せしめず。皆洋服の仕為着を用いしむるまでにして。一も西洋二も西洋と。かの風俗をのみまなぶこととなりぬ。これなん第一回にいでし。篠原浜子の父通方なり。年は五十をこしたれども。男子なくただ一人の女子浜子のみなりければ。愛に溺るるとにはあらざれど。おのずからしつけもおろそかなるに。西洋の風とさえいえば何事もよしとして。西洋の娘子は交際をもっぱらとし。芝居見物。夜会。踏舞と昼も夜も遊びくらすものなりなどといえる咄しさえききかじりて。学校の修業などは二の次として。ピヤノ。バイオリンなどの稽古にのみ身をよせさせつ。またかの家庭の訓えは母親にありというなるに。そが母は元よりの田舎そだちにて。一と通りの読み書きさえもおぼつかなきゆえに。浜子はいとど見落しつつ。教育なき女子は仕方なしなどと。口に出していうほどなれば。もとよりそのいうことをきくべきようはなし。されば一家の内にありては。浜子はわれ一人のごとくふるまいおるも。誰一人とがむるものなければ。こころあるものはひそかに爪はじきしてそしりあいしとかや。
中働き下女「オヤお前はどうしたのだ。