Japanische Klassiker mit Furigana
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やぶのうぐいす
藪の鶯
三宅 花圃
Lesen Sie 藪の鶯 (やぶのうぐいす) von 三宅 花圃 (みやけかほ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.356 Zeichen · 65 Bildschirme
もっともおっかさまがお死去なすった時。おとむらいだのなんかによっぽどつかいましたが。もうもうあればかりはそっととっておいて。お前もあたしも身のかたまる時の大事な資本です。
葦「だけれどネねえさん。僕はもうじきに大学の官費生にはいるから。もう三年ばかりのところ。あのお金を出してつかって。姉さんも塾にはいッて。二人とも勉強した方がいいじゃアないか。
姉「イイエそういうけれど。今つかってしまっては。せっかくおとっ様のおほね折りも水の泡になりますヨ。あたしがこうして内職をして。月々のこったのを。三銭五銭ぐらいずつ郵便局へあずけたのが。二円五十銭ばかりになりますから。ほしいものでもあるならそれでお買いなさい。
葦「ほしい物なんざアちっともないけれど。学問好きのねえさんが。毎日毎日毛糸あみばかりしていて。僕はなんだか気の毒だもの。
秀「イイエ学問はお前が学校でならってきたところを。よく覚えておしえて下さるから。学校へいって勉強するも同じこってす。あたしを気の毒とお思いなら。早くりっぱな人になって下さいヨ。なかなかお前の今の学力では。大学へ入校もどうだかしれません。こんど宮崎さんへあがったら。