Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

Lesen Sie 虞美人草 (ぐびじんそう) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.559 Zeichen · 401 Bildschirme

Aozora Bunko

と藤尾は澄ましている。

「いずれでも差支なしか。とにかく女王の冠じゃない。ねえ甲野さん」

「何とも云えない。クレオパトラはあんな冠をかぶっている」

「どうして御存じなの」と藤尾は鋭どく聞いた。

「御前の持っている本に絵がかいてあるじゃないか」

「空より水の方が奇麗よ」と糸子が突然注意した。対話はクレオパトラを離れる。

昼でも死んでいる水は、風を含まぬ夜の影に圧し付けられて、見渡す限り平かである。動かぬはいつの事からか。静かなる水は知るまい。百年の昔に掘った池ならば、百年以来動かぬ、五十年の昔ならば、五十年以来動かぬとのみ思われる水底から、腐った蓮の根がそろそろ青い芽を吹きかけている。泥から生れた鯉と鮒が、闇を忍んで緩やかにを働かしている。イルミネーションは高い影を逆まにして、二丁余の岸を、尺も残さず真赤になってこの静かなる水の上に倒れ込む。黒い水は死につつもぱっと色を作す。泥に潜む魚の鰭は燃える。

湿える※(「陷のつくり+炎」、第3水準1-87-64)は、一抹に岸を伸して、明かに向側へ渡る。行く道に横わるすべてのものを染め尽してやまざるを、ぷつりと截って長い橋を西から東へ懸ける。