Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
むしぼし
虫干し
鷹野 つぎ
Lesen Sie 虫干し (むしぼし) von 鷹野 つぎ (たかのつぎ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.519 Zeichen · 4 Bildschirme
と呼んでいました。
私は刀に少し触ってみたり、文庫の中をのぞいて見たりするのですが、その中には祖父の句集や、道中記などの半紙綴りのものなどもありました。
父が此の上もなく大切にしている堆朱の棗というのを覗かしてもらいましたら、それは私のおはじきを納れるによい容器のように思われました。
なおも私があちこち見廻していましたら、『絵ならおもしろい錦絵がそこにある。それをご覧』と、父は片隅を指してくれました。
糊でつながれて部厚く巻込まれた錦絵を私が手に取り上げましたら、父が片方を徐かにほぐして行きながら、縁の端まで行って立ち止まってくれるのでした。絵巻きには長い顔や、大きな眼や、手拭かぶりや、蛇目傘や、柳の木や、黒塗の下駄などが、色刷の一枚ごとの美しさを競うように、眼うつりになって、きらびやかにちらついて見えるのでした。
此の稀の虫干しの日に、遂に私は粗相をしました。うっかり何かにぶつけて、父の大切にしている赤い絵模様の水差の握手を折って了ったのでした。その時胸はドキドキと鳴り私はすぐには許しも乞えませんでした。でも
『もう済んで了ったことだ、これからは気をつけなさい』