Japanische Klassiker mit Furigana
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われはうたえども やぶれかぶれ
蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ
室生 犀星
Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.726 Zeichen · 90 Bildschirme
使用中という奴が出ているのに何故叩かれたのです。他人からそんな注意をうけとると私の用事は即座に停滞してしまう。だから私の用事はまだ済んでいないのだから、早くその子供さんに用事をさせて下さいと私は四歳くらいの子供を連れた男に言った。男は子供が急ぐものだからと謝り、私は鏡のある洗面台に対ってこんな時どんな顔をしているのかと、写真を見入るように鏡に顔を寄せた。これが他人ならどんなに見なれていても、好意を寄せる顔ではあるまいと思われた。
家に着くと翌日から直ぐにへた張ってしまった。いてもいられない落ちつきのないへた張りかたであった。何処か病院にでもゆかないと何の治療も養いも出来ないという、一つの断崖のような処に押しつけられ、行かねばならない処が次第にわかって来るようであった。自分の行先がわかり始めたのだ。或る大きな雑誌社の懇意な夫人に娘の相子がこの話をすると夫人は一緒に相子と連れ立って、入院手続の一さい済してくれ、私はその翌日に行かねばならない処を突きとめたのである。
入院という変化が私に起ってくる時は、大抵私自身が荷物の指揮をして、あれもこれも持参するよう言いつけるのだが、今度は何一つ持って行って眺める気にはならずに、相子にまかせきりであった。