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Japanische Klassiker mit Furigana

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われはうたえども やぶれかぶれ

蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ

室生 犀星

Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.726 Zeichen · 90 Bildschirme

Aozora Bunko

井荻看護婦は例によって少しも私の苦痛には味方をしないで、尿量にこだわってこれを計ることを怠らない、彼女は尿器の目盛りをすかして見ては日誌に書き込み、はばかりでなさらないようにと注意して言った。

夜九時の服薬を配って来た病院附の、あまり来たことのない看護婦さんに私はカテーテル挿入の苦痛をうったえて、痛み止めの注射を一本打って貰えないだろうか、今夜はとても睡れそうもないと言ったが、彼女はたとえ注射を打ってもカテーテルが入っている以上、痛みがとまらないと言った。併し痛いのは私の肉体であってカテーテルとは別問題ではないかと私は迫り、看護婦は挿入物を取り除けば痛みがとまるのであるから注射してもその効力はない、それでも注射をと仰言るなら宿直の先生にうかがってから致します。わたくし達は先生の指示によってのみ働いていると言い、その言葉は一応もっともに思えたが、端麗ではあるがつめたい規律をまもり続けているこの人の顔を、寝台のうえからうらめしく私は見上げた。そしてあなたの言うことはみんな判ったと私はやっとからだを横に直した。

十時過ぎに冷蔵庫の水を飲みに寝台から下りたが、さらに廊下に出て後架に行った。