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Japanische Klassiker mit Furigana

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けつえきがたさつじんじけん

血液型殺人事件

甲賀 三郎

Lesen Sie 血液型殺人事件 (けつえきがたさつじんじけん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.256 Zeichen · 71 Bildschirme

Aozora Bunko

のならない結果を招くかも知れない。全く世の中に誤解ほど恐ろしく、且つ弁解し悪いものはないのだ。

私は蛇足だと思いながらも、言いわけがましく、つけ加える事を止められなかった。

「僕は将来法医の方をやる積りなので、笠神博士に一番接近している訳なんです」

「ふん」

署長は私が恐れているほど、私と笠神博士との関係を重要視していないらしく、軽くうなずいて、

「笠神博士という人は、大へん変った人だそうですね」

「ええ、少し」

「夫人は大へん美しい方だそうですね」

「ええ、でも、もう四十を越えておられますから」

「然し、実際の年より余ほど若く見えるようじゃありませんか」

「ええ、人によっては三十そこそこに見られるそうです」

「笠神博士は家庭を少しも顧みられないそうですね」

「ええ」

私は肯定せざるを得なかった。全く博士は学問の研究にばかり没頭して、美しい夫人などは全く眼中にないようなのだ。昔は知らず今は之が激しい恋愛をした間なのかと疑われる位である。

「笠神博士は学問以外に何にもない、博士の恋人は学問だといわれているそうですね」

「ええ」

「それで夫人にはいろいろの噂があるそうじゃありませんか」