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Japanische Klassiker mit Furigana

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がいとうからみたしんとうきょうのりめん

街頭から見た新東京の裏面

杉山 萠円

Lesen Sie 街頭から見た新東京の裏面 (がいとうからみたしんとうきょうのりめん) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.546 Zeichen · 178 Bildschirme

Aozora Bunko

店の方では叮重なつもりかも知れぬが、忙しい人間にとっては迷惑千万である。そんな事で手間取らせられてはたまらない。おまけに小僧や女店員がわからないで番頭の処に聞きに行ったりすると、いよいよそうした気もちになる。

殊にお世辞や、お愛想はまことにうるさい。余計なものまで買わなくてもいいのに買わされるような気がして、一種の不愉快さえ覚える。それを思い切ってやめると、

「まことにお気の毒様」

と心からあやまられて、逃げるように表へ出てホッとするような事が珍らしくない。

浅草ではそんな気兼ねは向うにもこちらにも無い。お金はこちらのもの、品物は向うのもので、あとは「もの」と「ねだん」の相談ずくで済む。しかも売り買いの中心は要するにそこだけである。そこを最も露骨に大道に表現しているから、浅草の店は現代式と云い得るわけである。追々と世の中が世智辛くなって来たら、こうした正札一点張りの無言の商売が大流行をするようになりはすまいか。

こう考えて来ると、浅草の観音様はエライものである。この無言と正札一点張りの仲見世の商売振りに、今一層輪をかけた商法の名人である。第一正札も無ければ、「毎度有り難う」