Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
がいとうからみたしんとうきょうのりめん
街頭から見た新東京の裏面
杉山 萠円
Lesen Sie 街頭から見た新東京の裏面 (がいとうからみたしんとうきょうのりめん) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.546 Zeichen · 178 Bildschirme
地震鯰と大蔵大臣
上流はこれ位にして中流に移る。
地震鯰と大蔵大臣
「不景気の最もコタエないのは学生で、その次は腰弁だ」という。そう考えられぬ事もない。
腰弁は月給、学生は為替で、いずれもあまり照り降りはないと云える。あるとすれば身から出た錆か、冬物の質受け、もしくは病気等いう内側から湧いた照り降りである。下層や上層の社会のように、仕事にアブレたり、行き詰まったり、破産したりするような心配は先ずない筈である。
しかし腰弁は、不景気となると、「首」という問題が起る。さもなくともボーナスの減少と来るから、照り降りはなくとも心臓には応える。寧ろ極度の貧血に陥るものが多いので、結局ノンビリしているのは学生ばかりとなる。
「ジョジョ冗談じゃない。東京はこの頃とても遣りにくくて……」
なぞ云う学生諸君があったらウンと窘めて上げる事にして、ここでは先ず腰弁諸君の御噂から申上げる。
コザコザした物価調べなぞは抜きにして、東京の物価を福岡のソレと比較すると、牛肉が二倍、鶏が三倍、野菜や生魚が二倍半位にも当ろうか。十月から十一月頃、百円の月給では気の利いた下宿にも這入れぬ。
しかも学校を出てブッ付け百円取れるところは、東京中に無いと云った方が早道である。