Japanische Klassiker mit Furigana
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がいとうからみたしんとうきょうのりめん
街頭から見た新東京の裏面
杉山 萠円
Lesen Sie 街頭から見た新東京の裏面 (がいとうからみたしんとうきょうのりめん) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.546 Zeichen · 178 Bildschirme
尤も一時その筋で各商店の品物を調べた時、味噌の斤量が足りなかったというので、「ミソコシが怪しい」という洒落まで出来たが、それでも驚かずに盛に押寄せる。しかも品物を先ず支店に廻して、売れ残ったのを本店に持って来ると、忽ち売れてしまうという新発見をしたというので評判になっている。
その各支店をまわってその売れ残りの特徴を聞いてみたら、各区民の生活状態を考えるために面白い材料になるだろうと思ったが、あまり大袈裟になりそうなのでやめにした。
広告を見てもこの傾向――新東京人の勢力がわかる。
先ず東京市内の大商店の広告をいろいろ見比べて見ると、第一に信用戦で暖簾を守り、次第に流行戦に移って他を圧倒してやろうという気合いが見える。
或る呉服屋が一流どころの画家を集めて裾模様の展覧会を遣ると、一方では西陣の腕ッコキ連を呼び出して友禅染の品評会をやるといった調子である。出来る限り一般の批評に訴えて信用ある仕事をしたいという傾向が、震災後すべての方面に見えるが、これなぞもその一つであろう。
この辺まではまだ民衆的といいながら上品な方で、東京カブレをした田舎者釣りという気持ちがすくない。