Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おやはながめてかんがえている

親は眺めて考えている

金森 徳次郎

Lesen Sie 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) von 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.403 Zeichen · 29 Bildschirme

Aozora Bunko

碁の方が急なので、ただ不可思議なることとしていたが、朝になってひそかに聞くと、時期迫れるもののようである。そこで、かねて約束してあった順天堂病院へ同行する。診断の結果、今日の午後に分裂がありそうだという。

ところが不運にも、その日の午後は、ある先輩の家で、マージャンを決行する約束があった。困ったなと思うが、四人の中の一人として欠けるわけに行かない。やむなく大義親を亡ぼすの伝で、何くわぬ顔で行く。普通ならば電話に及ばずと約束して置く。

先輩の家で、鬚の立派な人や、頭のはげた人と勝負を決していても、心ここにあらずであり、ともすれば誤ロンをやりそうである。電話のベルを聞いても、すわ一大事と腹の底がブルブルする。

夕方になって、自宅に帰り、様子を聞いて安心したが、世の中から迫害されて、不満な親が種々の勝負でウップンを晴らしている中で生れた子のことだから、こいつ反抗心の強いものになるかも知れぬ、よほど後天的な取扱いに苦心しなければならぬと思った。

さて数日の後に、名をつけねばならぬ。願望を含めて、博雄と名付ける。偏狭者によって悩まされたことの記念と、伊藤博文を景慕する気もちを象徴したものであった。