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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやぎとわかぎ

親木と若木

小川 未明

Lesen Sie 親木と若木 (おやぎとわかぎ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.937 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

勇二は、山吹のいきいきとした姿を見ると、喜んで、その小さな木の根に肥料を施しました。

日の光が十分に当たり、それに、施した肥料がよくきいたとみえて、山吹は、夏のはじめに、黄金色の花を三つばかりつけました。

「お母さん、山吹が咲きましたよ。」と、勇二は、母に知らせました。

「おお、ほんとうに、三つばかりだけれど、よく、あんなに小さくて花をつけたもんだね。」と、母は、感心していわれました。

まことに、その姿は、いじらしくありました。いじけた木は、それより大きくなりませんでした。そして、また一年はたったのであります。

翌年の春になると、この小さな山吹の根もとから、新しい芽が地を破って、頭を伸ばしました。しかも、二本、三本といっしょに、その芽は、気持ちのいいほど、ぐんぐんと伸びたのであります。

「お母さん、山吹から、あんなに新芽が出ましたよ。」と、勇二は、母に告げました。

母は、勇二の告げる前から、それを知っていられたようです。

「ああ、山吹の子供なんだよ。」といわれました。

「お母さん、そんなら、この小さい、いじけたのが親なんですか。」と、勇二は、いまさらのごとく驚いて、山吹に目を向けてたずねました。