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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

そうしてその一個所に重きを置いて、他のところは忘れてしまいます。口が大きくても構いません。頬骨が高くても苦にしません。これが宜いんですよ。目美人でも額美人でも、兎に角美人という信念があれば安心立命が得られます。ところが絹子さんは取柄が多過ぎます。顔道具がどれもこれも整っていますから、少し低いと思う鼻が気になって、これさえ何うかすれば日本一になれると考えるんでしょう?」

「まさかねえ」

と絹子さんはお母さんを顧みて桜色になった。褒められて嬉しかったのもあるだろうが、当らずと雖も遠くなかったのである。

「いいえ。矢張り理想が高過ぎるんですわ」

とお母さんもお父さんと同感だった。

「隆鼻術では実際南部の鮭のように鼻の曲ってしまった人がありますよ。巧く行って高くなったところで美的効果はありません。鼻が高いという印象を与えるのは調和を欠いている証拠です。極端に言えば天狗の面でしょう? 又低いという感じを与えるのも矢張り調和を欠いています。顔道具は持ち寄って綜合美を呈するんですからね。鼻丈け目につくようなら畸形です。絹子さんのは一向注意を惹かないから宜いんですよ」