Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
まずしきひとびとのむれ
貧しき人々の群
宮本 百合子
Lesen Sie 貧しき人々の群 (まずしきひとびとのむれ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.959 Zeichen · 118 Bildschirme
麦焼きの煙が、青く活き活きした大空に立ちのぼり、輝かしい焔の上を飛び交う麦束や、赤く火照(ほて)った幾つもの顔が、畑地のあちらこちらに眺められた。
前の池には、水浴をする子供等の群が絶えず、力強い日光のみなぎり渡る水面からは、日焼けのした腕や足が激しい水音を立てて出入し、鋭い叫び声に混ってバシャバシャ水のはねる音が遠くまで響き渡る。
森林は緑深く、山並みは明るく、稲妻は農民共を喜ばせながら、毎夕変化の多い雲間から、山の峯々を縫う。(稲妻の多いのは豊年のしるしだと彼等は云っている。)そして、家のあたりの耕地は美しい盛りになるのである。
総ての作物は殆ど実った。
私の書斎から見えるだけの畑地にも、豆、玉蜀黍(とうもろこし)、胡麻、瓜その他が皆熟れて、蕎麦(そば)の花のまぶしい銀色の上に、流れて行く雲の影が照ったり曇ったりした。
食べられるようになった杏(あんず)、無花果(いちじく)などの果樹畑のそばから、ゆるい傾斜になった南瓜(かぼちゃ)の畑は、大きな葉かげに赤い大きな実が美しく、馬鈴薯は、収穫時になったのである。
二人の小作男は、俵と三本鍬と「もっこ」