Japanische Klassiker mit Furigana
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あかいえりまき
赤いえり巻き
小川 未明
Lesen Sie 赤いえり巻き (あかいえりまき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.686 Zeichen · 8 Bildschirme
お花が、東京へ奉公にくるときに、姉さんはなにを妹に買ってやろうかと考えました。二人は遠く離れてしまわなければなりません。お花は、まだ見ないにぎやかな、美しいものや、楽しいことのたくさんある都へゆくことは、なんとなくうれしかったけれど、子供の時分から、親しんだ、林や、野や、自分の村に別れることが悲しかったのです。
姉は、かつて、自分も一度、都へいってみたいと心にあこがれたことがありました。しかし、ついに出る機会がなくてすぎてしまいました。そして、もう奉公に出るには、あまり年をとってしまったので、自分は、村に残って圃に出て、くわをとって働くことにいたしました。
「なにを妹に、買ってやったらいいだろう。」
姉は、ひとりで働きながら思ったのです。
たとえ、妹は、華やかな都へゆくのにしろ、家を離れるということは、姉にはさびしいことでした。そして知らぬところへいって、遠くみんなから別れて、一人で生活するということは、どんなにか、心細いことであろうと思われると、妹がかわいそうになりました。
「せめて、いつまでも妹の身につくものを買ってやりたい。」と、姉は思いました。