Japanische Klassiker mit Furigana
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あかひげしんりょうたん
赤ひげ診療譚
山本 周五郎
Lesen Sie 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.146 Zeichen · 40 Bildschirme
と源伯は続けた、「新出先生に事情を話して相談したところ、いちおう養生所へ引取ろう、ということになったのだ」
遊学している留守に、ちぐさという婚約者にそむかれたことは、若い登にとって相当ないたでであろう。そのまま世間に置いては、やけな気持を起こすかもしれない。むしろ養生所などの多忙で変化のある生活に当らせるほうがよい、養生所のほうでも新らしい医学が必要だ。そういうことで、登の意志も問わず、帰るなり養生所へ入れたのである、と源伯は語った。
「私はしばしば新出先生と会い、こなたのようすを聞いていた」と源伯は云った、「先生は初めのうち、馴らすのに骨が折れそうだ、と笑っておられたが、こなたがよく立ち直り、いやな患者もすすんで治療するようになったと、いまでは先生もたいそうよろこんでおられる、私どもの無理なはからいが、結果としては却ってよかったと知って、われわれもこれに越すよろこびはない、よく辛抱してくれた、もういちど礼を云います」
登は黙って礼を返した。
座敷を変えて食事になった。登は源伯の言葉をすなおに聞き、すなおに受け取った。自分が立直ったのは去定のおかげである、おゆみとのあやまち、いま考えても恥ずかしさで身のちぢむような、あの愚かしいあやまちは、自分がやけになったあまり、好きでもない酒に酔って、周囲の人たちに当り