Japanische Klassiker mit Furigana
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せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Lesen Sie 赤外線男 (せきがいせんおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.889 Zeichen · 78 Bildschirme
だったんだ。これはあとで判ったことだけれど、彼女はあの銀鍼をシャープペンシルの軸の中に隠して持っていたのだった。
これに対して僕の探偵力は、全く貧弱なものだった。どう考えていっても、『赤外線男』という超人を肯定するより外に仕方がなくなるのだ。僕はそんな莫迦気たことがと排斥していたのが、そもそも大間違いではなかったかと考え直し、それからもう一度一切の整理をやり返すと、始めてすこし事情が判って来た。
『赤外線男』が殺人をやるようになったのは極く最近のことだ。以前に於ては『赤外線男』の呼び声は高かったにしろ、殺人事件はなかった。そこに何物かがひそんでいると気が付いた僕は、殺人事件の発生が、ダリアの一眼失明を機会にして其の以後に連続して行われたということを発見した。同時に探索の結果、ダリアの両眼の視力異常についても聞きこむことが出来た。よし、それなれば、何としても化けの皮を剥いでみせるぞ。そういう意気ごみで、僕はダリアに近づくと、大変心安くなった。折しも幸運なことに深山の写した子爵夫人と潮との秘交の赤外線映画が手に入ったので、そこにチャンスを掴む計画を樹てた。