Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ちょうじんひげのはかせ

超人鬚野博士

夢野 久作

Lesen Sie 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.054 Zeichen · 117 Bildschirme

Aozora Bunko

「……今日は……鬚野先生。いい犬が見付かりましたかね」

「イヤ、今日は駄目だ。それよりもこの犬はドウしたんかい。ジフテリヤでもやったんかい」

「アッ、この犬ですか」

「知っとるのかい、この犬を……」

「存じております。一ヶ月ばかり前に頂戴しましたフォックス・テリヤで……」

「そうじゃない。この犬がどこの家の犬だか知っとるのかと云うんだよ……君が……」

「……………」

羽振医学士の顔がサット青くなった。どうやら知っているらしい眼の玉の動かし方だ。

「知らん筈はないじゃろう。あの家の犬ということを」

「存じません。ドコの犬だか……貴方がどこかからかお持ちになったのですから……」

「この犬は山木テル子さんの犬だよ」

「ヘエ、山木テル子さん……存じませんな、ソンナ方……」

「ナニ知らん……」

「ハイ、まったく……その……」

「ウン、キット知らんか……」

「……ぞ……ぞんじません。そんな方……まったく……」

博士の卵が汽車の信号みたいに青くなったり赤くなったりした。しかし汽車の信号でも何でもモウ相場がきまっている。自分が結婚を申込んだ女の名前を忘れるようなウンテレガンが在るもんじゃない。