Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lesen Sie 迷信解 (めいしんかい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.601 Zeichen · 96 Bildschirme
を繰り、『心経』を読み、大勢集まりて一心に祈りければ、山々の天狗名乗りつつ退く。長老は無性になりぬ。そのとき、近所の者どもは寺の客殿の上に火の手上がりたるを見、火事ありと思いておびただしく馳せ集まれり。それより昼夜の別なく七日七夜祈り責めければ、鼻も口ももとのごとくに直り、本人自ら曰く、『深く寝入りて、なんの覚えもなかりし』」と。このほかに天狗の怪談はあまりたくさんありて、いちいち例を挙げてその種類を示すことはできぬ。
古来、天狗に関する怪談を、全く事実として説明することはできるものでない。また、実際いかなる怪談にも、十中七八分は余のいわゆる虚怪が加わりておる。あるいは、全く無根のことを小説的に作りたるもあり、また、針小のことを棒大に言い触らしたるもあり、また、妖怪にあらざるものを誤り認めて妖怪となしたるもあるに相違ない。これらを差し引きてみたならば、余すところの事実はわずかに二、三分くらいのものであろう。今、誤怪の一例に箱根の天狗談を述べたいと思う。「今より数十年前冬期に当たり、箱根村の猟師二、三人相誘いて、雪中に兎を狩りせんために駒ヶ岳に登りたることあり。