Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lesen Sie 迷信解 (めいしんかい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.601 Zeichen · 96 Bildschirme
第六段 加持祈祷のこと
また『太平記』に、『楠正成の亡霊が一条の戻り橋にて、女に化して大森彦七をおどしたり』と見ゆ。正成も存命のときと違い、死ぬればさほどまでに鈍くなるものかと疑わしむ。正成が恨むべきものは、北朝方の大将より始めて幾人もあるべし。しかるに、その方をさしおきて彦七をおどしかけしは奇怪千万なり」と述べたるも、祟の信ずるに足らぬ一例に備えてよろしい。もし、古代にありて知識の進まざるときには、病気、災難の原因を知ることができぬから、かく想像するは余儀なきこととするも、今日になりて教育も普及し、学問も進歩し、堂々たる文明国と称しおるに、なおかかる迷信を脱することができぬとは、実に国民の恥辱と申さねばならぬ。
第六段 加持祈祷のこと
加持祈祷は、多く病気、災難ある場合にこれを行うことになっておる。そのうちに単に一種の儀式として行うがごときは、格別の弊害もなければ差し支えなしとするも、民間にて病気、災難を免れたい一念より行うのにはずいぶん害が多い。もっとも、祈祷と称しても正当なるものと不正当なるものとがある。正当なるものは誠心誠意より出ずる信仰作用なれば、排斥するに及ばざるも、不正当なるものはいわゆる淫祀に属するものなれば、大いに排斥せなければならぬ。