Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんかい
迷信解
井上 円了
Lesen Sie 迷信解 (めいしんかい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.601 Zeichen · 96 Bildschirme
すでにその原因が判明すれば怪火にあらざるも、もしその原因を究めずしてこれを人に告ぐるに至らば、真実の妖怪となりて後世に伝わるに相違ない。この一例のごときは誤怪というべきものである。もし、好奇者が人を驚かさんと思って、故意に火のあるまじき所に火を点じ、人をして狐狸、天狗の所作ならんと疑わしむるがごときは、偽怪というべきものじゃ。その例も諸方にて聞くことである。
これらの偽怪、誤怪を除きて、なおほかに真実の怪火があることは疑いない。しかし、その怪火と同種のものにても、平素見慣れたるものはだれありて怪しむものはない。例えば蛍火のごとき、人の怪しまざるのみならず、かえってこれを愛し、これを楽しむ。また、朽ちたる木より光を放つことありても、別段不思議に思うものはない。これに反して狐火、鬼火のごときは、ただにこれを怪しむのみならず、これを恐れて近づくものすらないほどである。まず、わが国にて古来最も名高き怪火は、熊本県下の天草の海上に現るる不知火である。その原因につきては、夜中蛍のごとき光を発する微細なる小虫が、無数に波上に集まりたるによると申すことじゃ。遠くこれを望むに、火の海上に燃ゆるに異ならぬが、その火の奇怪なるは、あるいは一火が分かれて両火となり、両火がさらに分かれて数点となり、あるいはまた合して一火となり、