Japanische Klassiker mit Furigana
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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
Lesen Sie 進化と人生(下) (しぜんかいのきょぎ) von 丘 浅次郎 (おかあさじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.568 Zeichen · 109 Bildschirme
またモグラのごときはつねに土中に複雑な形の巣を造り、たくさんの蚯蚓を捕えきたってその中へたくわえておくが、蚯蚓を生きたままでおけば匍うて逃げるおそれがあり、殺しておけば逃げぬ代わりに腐敗する心配があるゆえ、モグラは蚯蚓の頭の先端のところだけをかみ切り、はいだせぬようにして、捕虜として蓄えおくのである。これらは誰が見てもたしかに立派な私有財産である。その他にもおよそ動物が一定の場所を定めて、自分の取ってきた物をたくわえておく場合には、すべて私有財産とみなすべきであるゆえ、その例を数え上げたら限りはない。モズが蛙やイナゴを捕えて食い、あまったものをとがった樹の枝などに刺して磔としておくことは、あまねく人の知っているところであるが、海辺に住むミサゴという一種の鷹はつねに魚類を捕え食い、余ったものはこれを海岸の岩石の水たまりの中に漬けて蓄めておく。俗にミサゴ鮓と名づけるのはこれである。これらは貯蓄者の保護が行き届かぬゆえ、厳重な意味では私有財産とは言われぬが、しかもよく似た性質のものである。
なお動物がその財産を入れておく巣自身も、私有財産とみなすべきものである。