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Japanische Klassiker mit Furigana

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きんいろのボタン

金色のボタン

小川 未明

Lesen Sie 金色のボタン (きんいろのボタン) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.471 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

「ゆり子ちゃん、おくれね。」と、正ちゃんは、無理にもほしいのであります。

しかたなく、ゆり子ちゃんは、だまったままうなずきました。

正ちゃんは、金色のボタンを自分の胸のあたりへつけて、勲章のつもりで、大股に歩きました。

「ゆり子ちゃん、おいでよ。原っぱの方へいってみよう。」と、正ちゃんは、いいました。いままで、たった一人でさびしかったゆり子ちゃんは、急に、お友だちができて、うれしくなりました。そして、自分の拾った、大事なボタンだけれど、正ちゃんにやっても、惜しくないように思いました。

原っぱでは、二人よりも大きい、清ちゃんと、光一さんとが、とんぼを捕って遊んでいましたが、正ちゃんが、光ったものを胸におしつけて、歩いているのを見ると、

「正ちゃん、そのぴかぴか、光るものなあに。」といって、真っ先に清ちゃんが、かけてきました。

「ゆり子ちゃんから、もらったんだよ。」

「ちょっと、お見せよ。」

「僕、大事なんだもの。」と、正ちゃんは、かくそうとしました。

「とりはしないからさ、ちょっとお見せよ。」と、清ちゃんが、いいました。

正ちゃんは、しかたなく、そのボタンを清ちゃんの手に渡しました。