Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶくぶくながながひのめこぞう
鈴木三重吉童話集
鈴木 三重吉
Lesen Sie 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.287 Zeichen · 119 Bildschirme
七
王さまは、ふと見ると王女がいつの間にかいなくなっているものですから、
「おや、たいへんだ。あの四人のものが、さらっていったにちがいない。追っかけてうばいかえして来い。さあ早く早く。」とまっ赤になって御命令になりました。すると王さまの兵たいは、
「そらいけ。」と言うが早いか、何千人という大人数が、一どに馬にとびのって、大風のように、びゅうびゅうかけだしました。
王子たちは王女の手を引いて、遠くまでにげて来ました。するとやがて後の方で、ぽか/\/\と大そうなひづめの音が聞え出しました。王子は走りながら、
「おいおい、何だろう。」と三人の家来に言いました。
「おや、兵たいのようですよ。ああ、兵たいだ/\。馬に乗った兵たいが大風のようにとんで来ます。」
火の目小僧は後を見るなりこう言いました。王女はそれを聞いて、
「では、きっと、お父さまの兵たいが、あなたがたを殺しにまいりましたのでしょう。ああいいことがございます。ちょっとおまち下さいまし。」と、息を切らしながらこう言って、王子たちに手をはなしてもらいました。そのうちに騎兵は、
「うわあッ。」と、ときの声を上げて、王子たちのじき後まで追いつめて来ました。