Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶくぶくながながひのめこぞう
鈴木三重吉童話集
鈴木 三重吉
Lesen Sie 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 58.287 Zeichen · 119 Bildschirme
王子は大よろこびで、そばへかけつけて
「どうです、とうとう三晩ともちゃんとつかまえましたでしょう。ではおやくそくのとおり、あなたは私のものですよ。」と言いました。王女はまっ赤な顔をして、
「どうぞおつれになって下さいまし。お父さまもあきらめて、あなたのおっしゃるとおりになりますでしょう。」と言いました。王子はそのときはじめて、
「じつは私は、これこれこういう王子です。」と言ってじぶんのことを話しました。王女はそれを聞かないさきから、だれとも分らないその王子の立派な人柄に、ないないかんしんしていました。それがりっぱな王子だと分ったので、おむこさんとして何一つ申し分がありません。王女は大よろこびで夜があけるとすぐに王さまのところへいって、ゆうべのことをのこらずお話しました。
すると王さまは、たった一人の王女を、しらない人にくれるのがおしくて/\たまらないものですから、王子にあうと、王さまらしくもなく二まい舌をつかって、
「あの子はだれにもやることは出来ない。」
と、おおおこりにおこってこうおっしゃいました。
しかし王子は、そんなうそつきの王さまには相手にならないで、三人の家来に言いふくめて、王さまのすきまをねらって、王女を引っかかえさせて、おおいそぎで御殿を出てしまいました。