Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎんがてつどうのよる
銀河鉄道の夜
Lesen Sie 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.529 Zeichen · 155 Bildschirme
そして声をそろえて空高く叫びました。
「十力の金剛石はきょうも来ず
めぐみの宝石はきょうも降らず
十力の宝石の落ちざれば、
光の丘も まっくろのよる
二人は腕を組んで棒のように立っていましたが王子はやっと気がついたように少しからだをかがめて、
「ね、お前たちは何がそんなにかなしいの」と野ばらの木にたずねました。
野ばらは赤い光の点々を王子の顔に反射させながら、
「今言った通りです。十力の金剛石がまだ来ないのです」
王子は向こうの鈴蘭の根もとからチクチク射して来る黄金色の光をまぶしそうに手でさえぎりながら、
「十力の金剛石ってどんなものだ」とたずねました。
野ばらがよろこんでからだをゆすりました。
「十力の金剛石はただの金剛石のようにチカチカうるさく光りはしません」
碧玉のすずらんが百の月が集まった晩のように光りながら向こうから言いました。
「十力の金剛石はきらめくときもあります。かすかににごることもあります。ほのかにうすびかりする日もあります。あるときは洞穴のようにまっくらです」
ひかりしずかな天河石のりんどうも、もうとても踊りださずにいられないというようにサァン、ツァン、サァン、ツァン、からだをうごかして調子をとりながら言いました。