Japanische Klassiker mit Furigana
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どうせんかいじへん
銅銭会事変 短編
国枝 史郎
Lesen Sie 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.745 Zeichen · 216 Bildschirme
「それは皆と相談して」
「いやいやこれも大体のところはここであらまし決めた方が話が早いというものだ」
「なるほど、それももっともだ。……心当たりがありますかえ」
「幸四郎の機嫌を取らないとね」三津五郎はちょっと考えたが、
「仁木を振って千代萩か」
「御殿物が二つ続く」
「どうもこいつアむずかしい」
「ではどうでしょう『関の戸』は?」
「ははあそこへ行きましたかな」
「幸四郎の関兵衛、立派ですぜ」
「そうしてあなたの墨染でね」
「私はどうでもよろしいので」
「いやいや是非ともそうなくてはならない。よろしい決めましょう『関の戸』とね」
「これで二つ決まりました」
「ついでに三つ目を……さあ何がいいかな」
二人はしばらく考えた。
籠鶯の啼音がした。軒の梅へでも来たのであろう。ギーギーと櫓の音がする。川を上る船の櫓だ。
「おおところで太郎さんは?」
団十郎は何気なく思い出したままに訊いて見た。
すると三津五郎は苦笑したが、
「また病気が起こりましてね」
「それじゃ、家にはおいでなさらない?」
「昨日から姿が見えません。……ところでいかがですな小次郎さんは?」
「小次郎は家におりますよ」
「おいでなさる? これは不思議。