Japanische Klassiker mit Furigana
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うんぜんだけ
雲仙岳
菊池 幽芳
Lesen Sie 雲仙岳 (うんぜんだけ) von 菊池 幽芳 (きくちゆうほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.192 Zeichen · 43 Bildschirme
雲仙のハレーションは名物の一つでもあった。
天きらふ鈍色雲に入日さし、かがよう海の果し知らずも
木場道の三分一位を下ったところで自動車を駐め、谷を分け下るとすぐ稚児落滝である。この滝は温泉名所の一つではあるけれども周囲の岩石が酸化鉄の色を帯びて赤く、水も清冽でないので、滝としての風致を欠く。わざわざ見るほどの滝でもないと失望したが、ただ稚児落の伝説を知ってこの滝に対する時、そこに感興を覚ゆるのみである。
帰途別所の盆地を過ったが、ここには県営の大きなプールが出来るはず。見事な原始林に添うて、清冽な清水の無尽蔵に湧出しているところであるから、それを利用すればどんなに大きなプールでも出来よう。プールと共に小児達の水遊び場を作り、水の遊園地とするはずで、やがては雲仙名所の一つとなる日も近いであろう。
私の第一日の行程は終りを告げた。案じられるは普賢に上ろうとする明日の天候である。この前上った時は、山上で雷雨に逢い、どこも見えずじまいに、骨まで濡れて下りて来たので、今度は是非とも天気を見定めてからでなければ上れないのだった。園さんの話しによると、この一週間ばかり普賢にいつも霧がかかり展望が得られないので、今日の時雨空から推すと、明日も到底霧晴れは望まれまいというのだ。