Japanische Klassiker mit Furigana
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うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Lesen Sie 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) von 木村 荘十 (きむらそうじゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.859 Zeichen · 76 Bildschirme
一行は護衛の私兵や従僕の燈籠に送られて、灯のない街を雲鶴楼に向った。
熱帯に近い土地であるが、高原地帯だけに流石夜気は肌に気持がよかった。
「将軍、この街にも、仏蘭西風のホテルの一つ位、もうあってもいいですな」
若い律氏は、留学中のことを追想するような口調で云った。
「なにしろ二千五百万ドルと云えば全世界の十二分の一の錫ですからね。箇旧も世界的の存在ですよ」
「いや、いや、ここは誰れに来て貰わなくていい所なんだ。やはりホテルなど要らんね」
洪将軍はそう答えると、ぐぇッと妙な唸り声をあげた。
律も、呉昌も、燈籠を持っていた従者も、一斉によろめいた。
それと同時に、バリバリバリバリッと、竹を割るような鋭い音が一行を薙いだ。
前後にいた護衛の者達は、叫喚をあげて左右に逃げた。
が、流石に、その中の一人二人が、夢中で音のした方向に拳銃を乱射し始めると、私兵達は転がるように地に伏して叫んだ。
「襲撃だ」
「その塀の陰だ」
銃声は一時に右からも左からも起った。が、狙われた塀の裾から、不気味に火を噴いて、バリバリバリと又一薙ぎする機関銃の音が夜空に響くと、私兵達は暗い大地にはりついて、身動きもせず沈黙してしまった。