Japanische Klassiker mit Furigana
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あおいとけいだい
青い時計台
小川 未明
Lesen Sie 青い時計台 (あおいとけいだい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.476 Zeichen · 7 Bildschirme
三
それが歌い終わると、にぎやかな笑い声が起こって楽しそうにみんなが話をしています。じいさんは喜んで、笑い顔をして目を細くして、三人の娘らの顔を見比べているようでありました。
三
さよ子は、この世間にも、楽しい美しい家庭があるものだと思いました。あまり遅くならないうちに帰らなければならぬと思って、窓ぎわを離れてから振り向くと、高い、青い時計台には流るるような月光がさしています。そして町を離れて、野原の細道をたどる時分にはまた、彼のよい音色が、いろいろの物音の間をくぐり抜けてくるように、遠く町の方から聞こえてきました。
その翌日から、さよ子は二階の欄干に出て、このよい音色に耳を傾けたときには、ああやはりいまごろは、あの青い時計台の下で、あの親孝行の娘らが、ああして、ピアノを鳴らしたり、歌をうたったり、マンドリンを弾いたりして、年老った父親を慰めているのだろうと思いました。そして、美しく飾りたてたへやのようすなどを目に描きました。
ある日のことでありました。毎日のように町の方から聞こえてくるよい音色が、ひじょうに悲しみを帯びて聞こえてきましたので、さよ子はどうしたことかと思って、ついまたそこまでいってみる気になりました。