Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あおいたまとぎんいろのふえ

青い玉と銀色のふえ

小川 未明

Lesen Sie 青い玉と銀色のふえ (あおいたまとぎんいろのふえ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 2.190 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

北のさびしい海のほとりに、なみ子の家はありました。ある年、まずしい漁師であったおとうさんがふとした病気で死ぬと、つづいておかあさんも、そのあとを追うようにして、なくなってしまいました。かねて、びんぼうな暮らしでしたから、むすめのなみ子にのこされたものは、ただ青い玉と、銀色のふえだけでありました。

青い玉は、ずうっと昔、先祖のだれかが、この海べのすなの中からほり出して、それが代々家につたわったのだということでありました。

なにかねがい事があるとき、この青い玉にむかって、真心をこめておねがいすると、その心が神さまに通じてかなえられるというので、おかあさんはこの青い玉を、とてもだいじにしていました。

玉はつやつやしていて、深い海の色のように青黒く、どこまで深いのか、底が知れぬように、じっと見つめていると、引き入れられるような気がしました。

そして、真心をこめておいのりをすると、青い玉の表に、海の上をとびさる雲のように、いろいろなことが絵になってうかんできて、ゆくすえのことをおしえてくれるのでした。

また、あるときは、青い玉がまっかにほのおのようになって見えたり、玉にひびがはいったりして、不安な気持ちをいだかせることもありました。