Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
「百合の谷」の所感などは、謙さんへの手紙に譲りましょう。冗漫な、乱れた手紙になりまして失礼いたしました。くれぐれも御自重なさいまし、夏にお目にかかれればこのように悦ばしいことはございません。
(久保正夫氏宛 五月二十三日。別府温泉より)
たのしき畏ろしき未来のために祈る
私が久しく手紙を出さなかったものだから、あなたに御心配をさせてまことにいけないことをしました。まったく私の心が乱れて悩ましいためでした。なにとぞ憐れみゆるして下さい。あなたはよくも私ごときの運命を、あなたの身の上の一つの重大なことのように、よく気にかけて下さいます。私は時々不思議なような私がそれに価しないような気がすることがあります。そしてまた時おりはあなたが私とほんとに朝夕往復するようになったら、私のなかの卑しい部分に触れて失望なさりはしまいかと怖れることがあります。なにとぞ私をつまらないものと知って愛して下さい。たとえ私は卑しくとも、卑しいことを恥ずる感情は失ったことはなく、またそれを私のわずかの恃み場として守っていますから。私はドストエフスキーなどを読むときに、いつも彼が正直羞恥、信ずる心、容れる能きなどを問題として、インテレッシイレンしているのに、深く感動されます。