Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふうりゅうばけものやしき

風流化物屋敷

山本 周五郎

Lesen Sie 風流化物屋敷 (ふうりゅうばけものやしき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.228 Zeichen · 40 Bildschirme

Aozora Bunko

「私の云ったことには別に訳なんかありやしません、ただ云っただけですわ」「それならなおさら文句はないでしょう、――これだから女は嫌いだ」終りの言葉はごく小さく呟いたのだが、幽霊のほうは癇が立っていたから聞き咎めた、「なんですって、これだから女は嫌いですって、へえ、――旦那は女がお嫌いですか」「ああ嫌いですね、大嫌いです、殊にそんな風につんけんする時の女は、蚯蚓よりも嫌いですよ」「みみずですって、へん」幽霊はひらき直った、「仰しゃいましたね、旦那、私のことを蚯蚓って仰しゃいましたね」「そんなことを云うものか、蚯蚓よりも嫌いだと云ったんですよ、蚯蚓はそんな詰らない理窟をこねやあしないし、泥まみれの顔に髪も結わない失礼な恰好なんかで人の前へ出て来やあしない」「大きにお世話さま、これは泥じゃないんですからね、紅と胡粉を練って付けた血のりなんですから、髪だって結っていたのをわざわざ解いて来たんだ、へん、訳もなんにも知らないであんまり人を馬鹿にしないがいい」「うるさい、私はそういう声を聞くと癇癪が起ってくる、済まないが出ていって下さい、ここは私の寝所ですから」