Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめチョコのてんし

飴チョコの天使

小川 未明

Lesen Sie 飴チョコの天使 (あめチョコのてんし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.597 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

夏になると、つばめが飛んできました。そして、そのかわいらしい姿を小川の水の面に写しました。また暑い日盛りごろ、旅人が店頭にきて休みました。そして、四方の話などをしました。しかし、その間だれも飴チョコを買うものがありませんでした。だから、天使は空へ上ることも、またここからほかへ旅をすることもできませんでした。月日がたつにつれて、ガラスのびんはしぜんに汚れ、また、ちりがかかったりしました。飴チョコは、憂鬱な日を送ったのであります。

やがてまた、寒さに向かいました。そして、冬になると、雪はちらちらと降ってきました。天使は田舎の生活に飽きてしまいました。しかし、どうすることもできませんでした。ちょうど、この店にきてから、一年めになった、ある日のことでありました。

菓子屋の店頭に、一人のおばあさんが立っていました。

「なにか、孫に送ってやりたいのだが、いいお菓子はありませんか。」と、おばあさんはいいました。

「ご隠居さん、ここには上等のお菓子はありません。飴チョコならありますが、いかがですか。」と、菓子屋のおかみさんは答えました。

「飴チョコを見せておくれ。」