Japanische Klassiker mit Furigana
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がいこつとうのだいぼうけん
骸骨島の大冒険
山本 周五郎
Lesen Sie 骸骨島の大冒険 (がいこつとうのだいぼうけん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.922 Zeichen · 35 Bildschirme
今はもう手足もなまこのように疲れきって泳ぐ元気もなくなった龍介、運を天に任せて流れのまにまに、身を漂わせるより外はなかった。
そうして猶三十分も波のまにまに流されていた時、一艘の漁船が帆を上げて、近づいてくるのを見た龍介は、はじめて勇気を盛返して、「お――い、助けてくれ――」と叫びながら、船の方へ泳いだ。やがて漁船の方でも龍介をみつけたと見えて、船の上から白い布切を振りながら、
「お――い、今すぐ行くぞ――」と呼びかけ呼びかけ、帆を張った上に四挺櫓をかけて、漕ぎ寄せてきた。
かくて、漁船の上へ助けあげられた時、龍介は疲れと安心のために気絶してしまった。
それからどのくらい経ってか、龍介がふと我にかえって見ると、自分は漁師の家の炉端に寝かされていて、傍にはさっき助けてくれた漁師達が心配そうに見守っていた。
「おお、気がつきなさったかい、やれやれこれで安心しただ」老人の漁師が、ぱっちり眼を明いた龍介を見て、嬉しそうに言葉をかけた。
「ああ、僕は助かったのですね」龍介は老漁師の手を握りながら、思わず涙声で叫んだ。
「有難う、有難うみなさん※(感嘆符二つ、1-8-75)」