Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

鬼の面 ――銭形平次傑作選3

野村 胡堂

Lesen Sie 鬼の面 ――銭形平次傑作選3 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.312 Zeichen · 57 Bildschirme

Aozora Bunko

騒ぎは大変でした。その中を泳ぐように、平次と八五郎はいろいろの情報を集めます。

先ず手代の駒三郎と、妾のお房の姿の見えないのを指摘すると、

「お房さんは船に弱いから、土を踏ませてくれと、竹屋の渡しで下りました。駒三郎さんは、本所に用事があるとかで中の郷でもう陸へ上がってしまいました。どうせ、お二人は相談ずくでしょうよ」

下女のお吉は呑込んだことを言うのです。

「それはどういうわけだ」

平次が突っ込むと、それを待ち構えたように、

「お嬢さんがモノにならないと見ると、もう、お房さんへちょっ介を出す駒どんですからね」

と、自分が相手にされない事などは棚にあげて口惜しがるのです。

「弟の伯次も竹屋で船からおりたそうじゃないか」

「伯次さんは諏訪様の裏の寮に、昼過ぎまでおりましたが、こんな時は雑魚を相手の方が宜いとか何んとか浮世離れのしたことを言って、瓢箪をブラさげて、釣竿を持って出て行きましたよ。それっきり戻りませんが」

それは寺島村の諏訪明神裏の寮へ走らせた使いの者といっしょに来た、寮の留守番の爺、喜八というのが応えました。

「本当に昼過ぎまで寮にいたのか」

平次の答えは緊張しております。