Japanische Klassiker mit Furigana
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うおとはくちょう
魚と白鳥
小川 未明
Lesen Sie 魚と白鳥 (うおとはくちょう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.956 Zeichen · 8 Bildschirme
このとき、魚の子供は、母親が、いつでも、危なかったときには、できるだけの力を出して、跳ねろ! といったことを、思い出しました。彼はふいに、命かぎりの力を出して、跳ね上がりました。
魚の子供は、岩を飛び越して、水の中へ落ちました。彼はしめたと思うと、すぐに、深く、深く、水の底に沈んでしまいました。
白鳥は残念がりました。そして、子供の白鳥に、注意が足りないといって、しかりました。小さな白鳥は、ただ驚いて、目をみはっているばかりでした。
しかし、この経験によって、魚の子供は、りこうになりました。もうけっして、うかつには跳ねられないことを知りました。また、どういうときに、自分は跳ねなければならぬかということを学びました。
小さな白鳥は、はじめて、これによって、敏捷な、本性を目ざめさせられたのです。こののち、どんなときに、油断をしてはならないかということを知りました。
春もすぎて、夏のころには、魚の子供は、もう、大きくなりました。やがて、お母さんになりました。小さな白鳥も、大きくなりました。そして、魚は、水の中を気ままに、泳ぎまわり、白鳥は、空を、自由に翔けていたのであります。