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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりべというとうき

魯山人陶説

北大路 魯山人

Lesen Sie 魯山人陶説 (おりべというとうき) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.241 Zeichen · 127 Bildschirme

Aozora Bunko

が、木米も察するところ、そこまで尊び且つ憐んで貰いたくはないであろう。そんなことよりも、木米は木米として、その目指していたおのずからなる世界がある。即ち、その世界をもっと深く見て欲しいのではなかろうか。勿論、助手久太なる者があったというからには、久太も所詮何かとお手伝いはしたに違いなかろうが、要するに久太は久太、木米は木米、人の違うが如くに、その仕事もおのずから異ならざるを得ないではないか。そこで実際問題はどの辺までが木米その人のものであろうか、ということになるのである。

また世間では言う。木米の作った急須は、その把手を逆に立ててみて、器体が決してころばないと。かくて人々は木米の急須とさえ見れば、この軽業のような芸当を敢えてやり、しきりと通がって感心し、童興にふける。ところが更に甚だしい者になると、器体をさかさまにしても、木米の作である限り蓋が口べりに引っ掛かって、容易に落ちて来ないなどと、我も我もと危なっかしい手つきで、その実験を試みる。

従って木米の急須であるとされるものは、哀れにもこのような法外の鑑定法によって、いつまでその身を危険にさらさねばならないか知れぬのである。