Japanische Klassiker mit Furigana
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おりべというとうき
魯山人陶説
北大路 魯山人
Lesen Sie 魯山人陶説 (おりべというとうき) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.241 Zeichen · 127 Bildschirme
良い料理には良い食器が入用で、
良い食器には良い料理が要求される
このようにして、良い料理には、食器の選定が大いに、必要を生じて来るものである。たとえば、ここに良い料理があるとしても、それを盛るべき器物が偽物や粗悪品では、料理の価値の引き立たぬこと夥しい。
ここにまた名什の鉢があるとする。これに不様な不調味な菜肴を容れれば、名器の価値は泣かねばならぬ。要するに料理の美と容器の美は両立して、はじめて最善の馳走ということになる次第である。
しかして味覚を充分に感じ得る者は、是非器物の鑑賞眼が入用であって、そこに初めて料理通完成を称すべきであると思う。
食器の鑑別が充分に行届いていて、深い心入れになる真実の料理には、真剣味がある。真剣の料理は一種の芸術的生命を有する。かようにして芸術的作品の器物とはじめて調和の美を得るに至るものである。
良い料理には盛り方の美しさ、色彩の清鮮、庖丁の冴え、すぐれた容器との調和、それらに対する審美眼がなくてはならない。
また、佳味を賞している席、即ち建築物に就いての審美眼がなくてはならない。
さらに林泉の幽趣、あるいはその境の山水に対する審美眼もなくてはならない。